性被害者は何も悪くない。加害者が100%悪い。

 

ツイッターでこれが流れてきました。

いやいやいや。
朝からふざけんなよ、と。

先に書きます、わたしは大学生の頃バイト先の上司にレイプされました。
※今回はレイプされて、セカンドレイプを受けた話です。

 

なぜ抵抗しなかったのかって?
馬鹿野郎、できなかったんだよ。
お前、熊相手に抵抗できるかって。
熊は言い過ぎ?じゃあゴリラだ。
一回めっちゃ力強いゴリラに両腕押さえつけられてみなって。死ぬかもって、走馬灯見るからな。

力の差もあって、もしかしたら死ぬかもって思って、ただただ恐怖と裏切られた絶望でいっぱいだったあの時。あの時の私に言ってあげたい。貴方は何も悪くない。

 

事のあらまし。レイプにあった

※顔見知りによるものなので、正確にはデートレイプです。

大学生の頃、少し特殊なアルバイトをしていた。個人訪問的なアルバイトで、車で地域を回っていた。はじめたきっかけもその上司に、直接私もやってみたいと言ってみたら、特別にいいよと言ってもらってはじめたものだった。
「女性の志願者は珍しい。勉強だと思って頑張って」
なんて素晴らしい人なのだろうと思って、期待を裏切らないよう頑張ろうと、あの頃は気合いが入っていた。

アルバイトの服装は私服だった。その上司に服装を尋ねたところスーツでなくていいと言われ、母と相談して失礼のない服装を選び、夏休みはほぼ毎日働いていた。
そうしてアルバイトをはじめて2ヶ月。すっかり仕事にも人間関係にも慣れ、その上司とも打ち解けはじめた頃だった。
上司のことは素直に尊敬していた。他の仕事仲間からも尊敬され、頼りにされる、そんな上司だった。
ふとした会話から私が
「◯◯さんって頼りになるお父さんみたいで、素敵ですよね」と言った翌日、私はレイプされた。

何をどう勘違いさせてしまったのか、何が引き金になったのか、未だにわからない。
抵抗は全くできなかった。終わった後、呆然とする私に「いずれこうなるのだから」と、まるで仕方のないことのように軽く言い放ったことを一生忘れることはできないだろう。
平然と「また明日ね」と言った上司が気持ち悪かった。明日もまた会うのが怖かった。そこでアルバイトを辞めていればよかったのに、辞めなかった。アルバイト自体は好きで、辞めたいと思ったことは一度もなかったから。仕事を任され、そこそこ信頼されている。その成果を、その信頼を裏切るのが嫌だった。
次の日から毎日セクハラとモラハラ三昧。交際を迫られ、暇があれば口説かれ、2人きりになるように仕向けられ、「セックスなんてものは穴に棒をいれるだけの作業。減るものじゃないのだから気にすることはない」と言われ、「私が悪い」と言われ、私がなかなか靡かないと、既婚者である癖に「俺と付き合わないから」と仕事で何かあってもわざと無視をしたり、困らせるようなことをしてきた。

最後のほうは、泣きつきや暴言もひどく「俺と付き合わないなら明日からスーツを着てきて」と言ってきた。自分が、私服でいいと最初に言ってきたのにだ。その時はもう乾いた笑いしか出なかった「女性の志願者は〜」というのは建前で、おそらく最初から私は目をつけられていたのだろうと今では思っている。業務用の携帯にも、毎日のようにセクハラのメールが届く。アルバイトに行ってもセクハラとモラハラを受ける。そんな地獄のような生活が2ヶ月くらい続いた。

 

セカンドレイプ

それでも嫌だと言い続けたある日、「なんで俺のこと好きにならねえんだよ」と逆ギレした挙句、壁に体を叩きつけられたことがあった。この件でさすがにもう限界だと思った頃にはもうボロボロだった。私は苦渋の末、親に助けを乞うことにした。
事情を話すと親は「やっぱりね」と言い出した。
「私は薄々危ないと思ってたのよね」「誤解させたあんたも悪いのだから、そんな恥ずかしいこと、誰にも言うんじゃないよ」
加えて相談していたので、服装についても知っていたはずなのに「足が出る格好していくから」とも言われた。
身近な人物に気持ちを受け止めてもらえなかった私は、自分が悪いんだという思いにずっと苦しめられることになる。
これがセカンドレイプだ。
レイプもさることながら、セカンドレイプというその名の通り、再びレイプされたと同じくらい、被害者は深い傷を負うのだ。


レイプでさえ「被害者が悪い」と言われる世の中なので、顔見知りによるデートレイプは、もっと風当たりが強かったりする。
社会的に尊敬され、信頼の厚いその上司に「私が悪い」と刷り込まれ続けてきたせいで、私が悪いのだとずっと思っていた。
でもそうじゃない。声を大にしていいたい。

被害者は何も悪くない。加害者が100%悪い。

こちらの「被害者に言ってはいけない言葉」に対して、じゃあ何を言ったらいいのかという意見が多数みられたが「それは大変だったね」とそれだけでいいのだ。
否定する人は、むしろなんだってそんなに否定するのだろうか。強盗にあったとして、お前が悪いって言われたらどう思うのだろう。
レイプだけそう言うような人は、自分が、我慢できない人ですって自己紹介してるしてるようなものだからね???
繰り返し言いますが、被害者は何も悪くない。加害者が100%悪いのです。


もし、被害にあった人がいて、苦しんでる人がいたらこの本をオススメしたい。

 

デートレイプってなに?―知りあいからの性的暴力 (10代のセルフケア)

デートレイプってなに?―知りあいからの性的暴力 (10代のセルフケア)

 


性被害にあったら
というこのページがわかりやすく書かれているので載せる。

被害に遭ってからすぐ

私はまず病院でもいいと思う。

私は警察へは、病院へは恥だと、傷になると行けなかった。身体の傷や、その後の心のケアも含め病院へ行くべきだと思う。

 

思い出すだけでも気持ち悪いけど、ツイッターに流れてきた女性も悪いの声にいてもたってもいられなかった。
馬鹿野郎。悪いわけあるか。

せーの
性被害者は何も悪くない。加害者が100%悪い。